杜の響き 
「杜の響き」メッセージ 第7章




            橿原神宮紀元祭寄稿

    

    橿原神宮殿より建国記念日2月11日に斎行される平成26年「皇紀2674年」紀元祭の
   ご案内を拝受賜り弊社より4名参列させて頂きました。

    元より同神宮の御祭神は神武天皇であり、初代天皇として即位された日が国民の祝日「建国
   の日」に制定されています。建国記念日の例大祭を斎行するに最も相応しい神宮と思われます。

    橿原神宮は、神武天皇が橿原の地に皇居を営み、即位の礼を斎行、日本国統一の礎を築いた
   伝説を基に、明治23年同地に京都御所の賢所を本殿として移設し、鎮座されました。樹木5万
   本の社叢林を有する境内は約50万平方メートルと広大で、大和三山を借景に人々の心を清楚
   な境地に誘います。

    当日は、宮内庁・神社庁より勅使・随員が唐櫃を従え参向され、宮司祝詞に続き御幣物を奉
   り、御祭文の奏上が為されました。

    歌舞奉納では、明治天皇の御製歌
    「橿原のとほつみおやの宮柱 たてそめしより国は動かず」を詠じた神楽舞「扇舞」が雅楽
    と供に4人の巫女により優雅に奏されました。

   次に、参列者一同により「君が代」が尺八伴奏で奉奏の後、吹奏楽伴奏で紀元奉頌の歌
    「雲に聳える高千穂の 高根颪に草も木も 靡伏しけん大御代を 仰ぐ今日こそ楽しけれ」が
   奉唱されました。
 
    やがて、勅使による玉串拝礼の後、宮司、橿原市長、衆参国会議員、参列者等の玉串拝礼が
   粛々と進み式典は滞りなく納められ、一同直会殿に移動して賑々しく直会の儀が執り行われま
   した。一方、外拝殿の前では各種の神賑行事が奉納され、祭礼に華を添え参詣者に心和む時を
   供していました。

    紀元祭の諸行事を通じて、地元橿原市民の神社への篤い畏尊の念を感ずると共に大和民族の
   魂の根源に触れた想いに浸りました。

    当澁川神社の氏子総代の掲げる訓詁「徳不狐 必有鄰」「温故而知新 可以為師矣」の意義を
   深める支柱にさせて頂く所存です。

                              平成26年2月11日 掲載
                              「杜の響き」 主幹 千雅翁




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