杜の響き  

     
                  「杜の響き」
メッセージ 第62章
 

                


        
フランシスコ教皇が11月20日からのタイ訪問に続き11月23日~
      26日訪日された。
       報道によれば、滞在中キリスト教は基より神道、仏教始め国内で活動中
      の異教の各司教にも謁見され心の広さを披歴されました。また、各所での
      国民の歓迎にもオープンに接せられ人々との隔たり無くす姿勢が伺え、慈
      愛の籠った言動が放映されカトリック教の無縁の小生にも琴線を震わせる
      こととなりました。
        広島・長崎への訪問もあって、「核兵器から解放された平和な世界こそ
      が、数え切れないすべての人が強く求めるものだ。」「核兵器を保有する
      ことも倫理に反する」と諭しています。
       震災など自然災害に対応した協調復興にも声援を送られました。「国及
      び民族の文明は経済力でなく困窮者への配慮が尺度である」「地球は搾取
      するための所有物ではなく、次の世代に手渡すべき貴重な遺産」等と多く
      の愛に満ちた言葉を訴えらました。
        講演の中で
           自らを平和の道具にしてほしい
           憎しみのあるところに愛を
           いさかいのあるところに許しを
          疑いがあるところに信仰を
           絶望のあるところに希望を
           闇に光を悲しみあるところに喜びをもたらすように
        と人生の道標を述べられました。
            
        カトリック教の総本山と言われるバチカン市国は1000人にも満たな
      い人口で、イタリア国の一小都市位の規模ながら国を治める教皇の言動は
      17億と目される世界のカトリック教徒に留まらず異教徒からも崇敬され
      世界の人々に影響を与えます。その存在はアメリカ・ロシア・中国などの
      大国に越して全世界に輝くダイヤの如く感じられます。同国にも国際社会
      に纏わる国籍、警備、公用語、通貨、経済の諸事項に課題が想定されます
      が、周辺国と互譲の精神で、良縁を維持していることと思われます。

       弊社も大神を祭神として祀る神宮とは規模では到底及びませんが、地方
      の氏神神社としてダイヤの如き輝きを以って、氏子の皆様に心の拠り所を
      提供したく存じます。


                      令和元年 12月 1日 

                       「 杜の響き 第62章 」
                   澁川神社 責任役員 森下千晴 記

                        



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