「杜の響き」メッセージ 第57章 ![]() 令和元年春の叙勲が5月21日に発令され、日頃弊社の運営管理に携わって いる氏子総代からも1名瑞宝単光章を賜りました。永年郵政業務に従事し成果 を修められた結果と思われます。主な勤務地が山間へき地であった由、現在の 衛星通信と異なり、人手を要した時期の郵政事業では、精神的および肉体的に も労苦を伴ったことが想像されます。 他にも、二年程前に氏子総代1名が同じく消防防災関連で受賞されています。 また、社殿再建準備から竣工まで指揮を執られた長老も勲四等瑞宝章受章者で した。 昨年弊社は、この社殿再建十周年を迎え、お陰様で参詣者も増加傾向にあり 細やかながら記念式典を催行しましたところ、多くの氏子の方より謝意を頂き ました。 再建後の神社運営に携わる人は、宮司及び氏子総代等を含め20名足らずで すが、神社運営方法について種々検討を重ね、試行錯誤のうえ、現在に至って います。祭礼は基より日々の浄財・頒布品の管理、清掃を始め境内の養生整備、 氏子の方々の要望受付等に交替で従事しています。 高齢者が多く、殆んど現役職を引退されていますが、日常生活の中で時間を 割いての神社勤めとなっています。 この様に僅かな期間と陣容の中で、3名の叙勲者を輩出した境遇を座視する と、弊社の管理関係者の絆は社会奉仕の精神により形成されていると自負の念 が湧いてきます。 先日、改元令和にあやかり境内に集って受賞祝賀の小宴を催し、万葉集大伴 旅人の序文「初春令月氣淑風和」の候に浸りました。 今後とも諸先輩の功績を礎に奉仕の精神を忘れず、由緒ある澁川神社の神領 の護持継承に勤めていく所存です。 褒章制度が受賞者個人は勿論、実績を重ねた同僚と共に祝福することにより 心豊かな社会的規範の醸成に寄与することを願っています。 令和元年6月23日 「 杜の響き 第57章 」 澁川神社責任役員 森下千晴 記 杜の響きへ続く 神社INDEX |