杜の響き  
      
               「杜の響き」
メッセージ 第53章


                    
神からの試練

    
スポーツ界に衝撃が走った。日本競泳のエース池江璃花子選手に罹る白血病の報道です。
    若干18歳の高校生で数々の日本記録を更新、国際大会での活躍も多く来年開催される
    オリン
ピックでの日本期待の星だけに国内に驚愕の波が伝播しました。白血病の知識は
    殆んど無い小生に意見を述べる資格はありませんが、20年程まえ兄弟一の体力を持っ
    た実弟が同種の発病後一年足らずで他界したため、病魔の恐怖を体感いたしました。

     現在は医療技術の目覚ましい発展もあり、治癒率も高く完全復帰が期待されており時
    代の変革を覚える次第です。また、情報網も拡大していて人々の関心も深く、彼女の勇気ある
    告白に国内
は基より海外からも激励の声が沸騰しました。中でもスポーツ選手芸能タレ
    ントに同病魔を経験し完治して活躍している多くの方の激励の報道が有ります。また、
    輸血及びドナー登録が急増した
との朗報もあります。
     社会では多くの難病に苦しむ人々が闘病されていますが、大いに勇気づけられたことと思い
    ます。
     彼女は「神様は、乗り越えられない試練は与えない。自分に乗り越えられない壁はない。」と
    ブログで紹介しています。精神教育で用いる教訓 「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成さ
    ぬは人の為さぬなりけり。」 を実践している証と思います。
     神より与えられた人生を前向きに精いっぱい生きる術の価値観を体得した結果でしょう。
    遭遇する試練の限界は足るを知る次元に設定されるものかも知れません。池江選手は、若くし
    て競泳以外の人生観でも既に金メダル候補の精神を持ち合わせている様に思われます。
     小生に負荷された癌、循環器病、腰椎圧迫骨折、帯状疱疹等の持病は、人生を全うする際
    の試練と位置づけ、対峙する術を求めながら、可能な徳を模索したく思います。  


             平成31年 3月 1日 「杜の響き」 森下千晴 記




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