杜の響き  
      
         「杜の響き」
メッセージ 第42章
            
     
      多くの絆の綱

     不覚にも突然腰椎の圧迫骨折となり、緊急入院と相成りました。日頃より高齢者
    仲間で誤嚥と骨折に注意を喚起していた当人であり、面目ない次第です。

     早朝のグランドゴルフ中に後退りした瞬間、踵がつまづき尻餅となりました。
    急遽プレー仲間の手助けで介護、救急車手配、家族への連絡などが迅速に行われ他
    動的領域の人となりました。

     救急車は初体験でしたが、車中は医療器具が満載で、コンパクトな病院に映り
    安堵感を得て転送先の病院も明確に依頼出来ました。
病院到着後は、救急処置室で
    レントゲン、CT
、MRI等による検査がなされ結果、腰椎圧迫骨折と診断され
    万事休です。ギブスによる腰椎固定の応急処置と鎮痛剤の投薬で入院加療となりま
    した。

     入院に際し医師より説明された認知現象に似たセンモウ症状への対応措置を承諾
    若干不安も生じましたが、院内では治療行為以外でも配膳、身体清拭、清掃ベット
    メイク、退院後の対応等、多くのスタッフによりの施される行為で、先の懸念は払
    拭されました。院内では医師はじめ各スタッフの言動が何れも明快で患者を勇気付
    ける雰囲気です。

     一方、地域で担当させて頂いている各種団体の役割も都度代行者が現れ全うして
    頂いています。自らの責任で負傷したにも拘わらず、多くの方々のご支援を頂く事
    となりました。今は日常生活の圏外にいますが、遭遇する数々の集団で動態的に派
    生する「和」「絆」の輪が印象付けられる日々です。

     未熟さを弁えず、年初のご挨拶で述べた論語「敬いて失うものなく、恭しくして
    礼有らば、四海皆兄弟有り」を忘れることなく、退院後の神社運営に携わりたく存
    じます。神社が社会的規範の醸成に少しでも寄与できれば幸甚です。
  結び


                 平成30年 5月 5日
                 「杜の響き」 千雅翁


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