杜の響き  
      
         「杜の響き」
メッセージ 第39章
            

     
       神恩感謝

   私的事柄で恐縮ですが、昨年末疲労が顕著になり検診した結果、急遽入院治療と
    相成りました。
     両親が循環器系の病で他界、二人の弟も癌を患い10数年前に失い、自らは30
    年近い循環器系の投薬に加え、二度に亘る癌の切除手術を経験する等、宿命的な病
    魔のDNAを備えた身体と自覚し乍ら現在に至っています。

     手術室に備えられた各種の医療機器について詳細な役割は知る由もありませんが
    患者の視覚に入る三次元で表示された心臓の映像を基に施される治療に事前のコメ
    ントもあってか、10人程のスタッフが連携する姿を垣間見ながら不安感を生ずる
    ことなく終えました。 年相応の快調な健康を取り戻し僅か3日間で退院となり、
    今はただ医療技術の進歩に驚嘆させられています。

     家族内では,「神社のお蔭」と意見は一致しています。一義的には科学技術の発
    展が寄与している事は明白ですが、従前より健康維持の根源は精神の持ち方次第と
    認識しいています。

     日常、氏子総代始め多くの関係者と共に神々しい雰囲気に浸る機会も多く、例祭
    参詣者への助勢、境内整備等々のお蔭で神恩への衷心感謝の精神が宿り、肉体の分
    泌物に影響していると解釈しています。

     科学技術の発展に伴い、自動化AUTOの導入で、手作業が合理化され、咋今は
    人口知能AIによる判断指針までが、提示される社会環境が生来しています。自由
    主義経済の下では、豊かさを求め物理的利便性に重心を置く傾向にあります。
    今後とも如何に健全な精神を醸成されるかが重要な課題と思われます。

     最新の技術支援に預かりながら、他方訓詁「知足者富」の精神を備えることも肝
    要と認識しています。
     幣神社では、氏神神社として氏子の皆様と共に明るく心豊かな地域の維持に努め
    て参ります。

                 平成30年 2月 1日
                 杜の響き」 千雅翁


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