杜の響き  
      
         「杜の響き」
メッセージ 第38章
            
     

                 
新年のご挨拶

        毎年のこと乍ら迎春に当たり、清々しくなり期待と昂揚を感じます。
       街ぐるみの被害であり、原発事故での避難者と同様に生活基盤である
      社会の再構築が、求められています。智慧ある人間として奉仕と寛容の
      精神で多くの難局に対峙している人々に対し敬意を表する次第です。

        一方、朗報も多くありました。ノーベル賞では、物理・文学、平和で
      日本人が深く関わり、また千葉県では旧石器時代の地層が見つかり「チ
      バニアン」の名称で地球の歴史に時代設定される可能性も浮上しました。

       スポーツでは、テニス・卓球・バトミントン・体操・ 短距離陸上・
      スケート・スノーボード等々の吉報もあり、今年は冬季オリパラリンピ
      ックを皮切りに多様な種目で、日本人の活躍が期待されます。

        日本伝統の知的プロ競技である囲碁・将棋でも歴代に名を留める棋士
      が誕生し、国民的称賛を得ています。豊富な情報の時代です。地域社会
      での絆醸成の素材に身近なツールを活用して、明るい話題を選択して、
      人々と語り合うことに意義を感じています。 地球に授かる自然の恵みを
      肯定することも肝要に存じます。

        尚、幣神社では今秋を持ちまして社殿再建10周年を迎えます。その
      節は、氏子の方々のご支援を賜り常々感謝致しています。 お陰様で都市
      化の進展と相俟って参詣者も増加傾向にあります。

       神社運営に携わる関係者一同は氏子の皆様の意を酌んだ、護持継承を
      念頭に努めていますが、対応に当たる総代が意向に齟齬を齎すこと無き
      様、毎年共通テーマを設定して互いに奉仕活動の意義を再確認していま
      す。

        本年の共通テーマは、礼儀・礼節を重んじて「礼」と致しました。
      汎用性のある単語であり、論語でも屡々取り上げられています。中でも
      「敬いて失うこと無く、人と恭しくして、礼有らば、四海、皆兄弟なり」
      と諭しており、絆醸成の要因として意識付けされています。失礼無礼を
      生まない人生、社会でありたく思います。

        今後とも神社が人々に精神の拠り所として、浸透されることを念じて
      います。本年もご指導ご鞭撻の程、宜しく、お願い申し上げます。


             平成30年 正月   澁川神社

 
                「杜の響き」 千雅翁 

 
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