「杜の響き」メッセージ 第24章





             新年のご挨拶


    迎春に当たり氏子各位には新たな希望を抱き、家族や友人と共に嬉嬉とした日々を
   お過ごしのことと、お慶び申し上げます。
    昨年は、4月15日未明に発生した熊本地方での大地震による城の重文を始めとす
   る被害、8月下旬に日本列島を襲った台風10号による集中豪雨など、相変わらずの
   自然災害を被りました。宿命的な現象とは言え復旧作業に携わる人々に敬意を表する
   次第です。
   
    明るい話題の筆頭は、大隅榮譽教授のノーベル賞です。絶えず顕微鏡を覗き「細胞
   の自食作用」を発見した成果です。授賞式には同僚教授2名を招待され、談話で「科
   学者は師を超える目標」を若者に伝えたいとのメッセージがありました。

    一方、新元素ニホニュウムの発見も輝き、日本の科学界の広く重厚な基盤を垣間見
   ることが出来ます。 股覗きに関するイグ・ノーベル賞の受賞では、日本の科学者の
   余裕すら感じます。
    
    スポーツでは、オリ・パラリンピックや各種国際競技で日本選手の活躍が多く、又
   次回オリ・パラリンピック開催国でもあって国威発揚に多々貢献されました。 政治
   では伊勢志摩サミットを始め年末のロシア大統領と、訪日外国首脳の多い年でもあり
   ました。 各国が理解し合い自国の利害に拘泥すること無く世界平和構築に努めてほし
   いものです。 既述(杜の響き17章)のムヒカ大統領の講演は現在も印象深く残り
   ます。 

    今年も明るい報道が多いことを願って止みません。
    氏子総代他関係者一同は、「徳は孤ならず必ず隣あり」の古訓を礎に神社運営に当
   たり、寛容と奉仕の精神を培い、今年は、「仁」の意義を踏まえて参ります。
    氏子各位の弥栄を念じ、多数の参詣者をお待ち申し上げます。
    皆さまとともに、心豊かな社会の醸成を御祈願申し上げます。
            
                       平成29年 元旦   澁川神社
   


                   平成29年 1月 1日 掲載
                    「杜の響き」 主幹 千雅翁




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