「杜の響き」メッセージ 第23章



                  
            
              情けは人の為ならず
                      「 年の瀬に寄せて 」



     「情け」を命題にした今年の神社運営も師走に入り胸に響く状況を回顧しています。
    情には愛情、友情、熱情、人情、尽情、温情、純情、表情等心温まる数多くの言葉が
    派生しています。 人々が互いに慕い思いやる心を抱き、因る処が多岐で且つ奥深い
    由縁と理解されます。
     公益的使命を担う神社では、氏子の絆醸成に加え、心の癒しの拠り所でもありたく
    存じます。

     日常的に参詣される人、深夜、早朝の謝恩参拝される方々を散見する毎に、氏子総
    代による自発的な境内の整備が惹起されます。情による相乗効果に他なりません。
    取り分け例大祭奉納芸能、昇殿参拝等の諸行事には、尽情も湧き行動力を発揮されま
    す。中には、安産祈願、初宮参り、七五三と再三の出会いもあり感情も昂揚します。

     日頃20名程の関係者が神社の諸事を分担して奉仕活動として対応していますが、
    何れも歳を重ねた人たちで、意義を覚え積極的に取り組んでいます。出逢いを通じ懐
    旧の情に浸ることも多く 「情けは人の為ならず」 を実感する今日この頃です。
     明ける年が平和で皆様にもご多幸であります様、ご祈念申し上げます。
 

                  平成28年12月 4日 掲載
                   「杜の響き」 主幹 千雅翁