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伊勢志摩サミットに思う 伊勢志摩サミット開催日 2016年5月26日・27日 先進7か国の首脳が集う伊勢志摩サミット初日、伊勢神宮内宮本殿前で一同 揃っての初の報道写真を観て、日本的な演出に感慨深いものがありました。 神宮参詣者の大半の方は、宮城域の景観に日常の近代都市化された居住環境と 異なる日本的な情緒に浸ると思われます。 風光明媚な志摩半島に位置する広大な社業林の一角に設けられた社殿は20 年毎の遷宮を基点に新旧の木材の有効活用、調度神具の新製、神宮宮城林の管 理等、不断の努力により木製ながら朽ちる事無く、技術と共に護持継承を可能 にしています。 参集された主要国のトップリーダーの人達には、悠久の昔より伝承された自 然界と調和された文化、太陽の下八百万の神を畏尊する宇宙的感覚、生きとし 生けるものに慈愛を注ぐ気質、伊勢に根差すおかげ参りの風土など、異文化も 体感され知識の一端に加えて頂きたく思います。 一方、余り報道されませんが、先般来日された世界一貧しい大統領と言われ たウルグアイのムヒカ元大統領の講演に「貧しい人とは、何もない人ではなく 欲しがる人のことを言う。愛情と友人を持つことが大切です。 日本人の伝統的 な魂は (足るを知る者は富む) です。」との発言があります。日本人への洞察力 に敬服しています。 サミットでは、経済発展、安全保障、テロ対策租税回避等、多岐に亘るグロ ーバルな検討がされた由、今後とも世界平和の樹立に指導されること、ご祈念 申し上げます。 平成28年6月15日 「杜の響き」主幹 千雅翁 |