第2回  神秘な「黒石」のお話
                        平成29年4月27日 掲載 


       尾張旭市周辺には約400年前の名古屋城築城の時に運ばれた石に纏わる
       お話が幾つか伝承されています。
       例えば、つんぼ石、ふたご石(黒石)等、澁川神社境内に祀られた黒石も
       確かな記録は、大正10年に近くの天神川から運び上げられたことだけで
       すが、石垣造り用に運ばれた石の一つとして、伝承があります。

       澁川神社の南側の道は旧瀬戸街道で、往時は旅人や荷車が行き交い、境内
       に滾々と湧く清水が、人々や牛馬の渇きを潤したと言われています。

       さて、この黒石に思い巡らすと、天神川まで来て、人馬(牛)共に疲れ果
       て過って川に落としてしまったか期限までに運べそうになく思い悩んだ
       末に目立たぬ川の中に落として行ったものでしょう。

       以来、石垣用にと求められながら、数百年も川の中に忘れ去られた石が、
       神社の玉垣修理の折に求められて境内に据え置かれ、今では人々から信仰
       の対象となっています。
 
       道に迷い、行き詰まり、長く不遇の時を過ごしている人も流されることな
       く耐えて努力を続けていれば、何時か必ず見出されるチャンスが来ること
       を教えてくれる石(黒石)と言えるでしょう。

       今の状況を嘆く前に一度この石に触れて、澁川神社の御祭神(高皇産霊神
       :タカミムスビノカミ)に誓願を立ててください。
       誓願とは、自分はこのような努力をしますので、神様のお力添えをお願い
       いたしますと、言うことです。

       神頼(かみだのみ)とは、単に願うだけでけでは無く、神様の前で如何に
       自分がどう努力するのか、誓いを立てることです。皆様には心豊かに穏や
       かな日々をお過ごし戴ければと思い拙いお話となりました。
       改めて、皆様の日々のご健勝と、幸せが訪れますこと、お祈りいたします。


               
 
              
   参拝の折には、是非お立ち寄りください。

                                     澁川神社 権禰宜

 


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