第18回 渋川小学校校歌3について

    
        渋川小学校校歌の三番は「広げた枝葉 大楠に 無言の教え今日も聞く希望に燃えて
       日日進む 日本を荷なう おおわれら」です。

        学校が現在の渋川福祉会館の場所にあった時、校庭の西側にある大楠を歌っています。
       卒業生の誰もが大楠の思い出があるはずです。幹の太さを実感するのに手をつないで取
       り囲めば小さな小学生では何人も必要でした。
        水(潜水艦)・駆駆逐艦・艦戦艦遊びでは指令代と共に基地の役割を果たしました。
       運動会では涼しい日陰を提供してくれました。
        大楠に小学校時代を想う人が多かったから、尾張旭市が市の木を決める投票でクスが
       決まったのも当然です。現在も渋川福祉会館の駐車場横に大楠はあります。子供の時に
       感じた太い幹と大きく茂った枝葉を感じないのはなぜなんでしょう。

        大楠の由来は昭和48年製作の渋川小学校百年史の中で明治37年度卒業生の思い出
       の作文にこの頃の卒業記念に植えられたとあります。クスは西日本に広く分布する照葉
       樹林を代表する樹木です。神社の森にはよく見ることができます。寿命が長いことから
       各地に立派な大木があります。渋川神社にも21本のクスがあります。
        来歴がわかるのは拝殿と社務所の間にある1本だけで昭和55年4月に厄年会によっ
       て植えられたものです。ほとんどのクスはこれよりも背が高く太い木です。昭和34年
       の伊勢湾台風で多くの木が倒れた為に植えられたか、それ以前からあると思われます。

        第一回の話の中で紹介したようにクスとカシの木が枝と枝を結合している「連理木」
       があります。多くの人に知っていただき縁結びの赤いひもを結んでいただいています。
       連理木の周りも「清流苑」と名付けた庭園として整備し、年2回の大祓には形代流し
       の場所として利用しています。
        つい最近、この「連理木」の他にもう一組「連理木」を見つけ庭園を広げて整備しま
       した。こちらもクスとカシの木ですが5メートルほども離れていてカシの枝がクスに伸
       びて接しています。こちらは離れているので遠く離れた家族を想う、あるいは遠距離恋
       愛の「連理木」としてはと考えているところです。

                                        むすび


                       令和元年 10月 6日
                       澁川神社 権禰宜 記 
 


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