第12回 高龗社について
                                 
(たかおかみしゃ)

                          
 
                                
      澁川神社では、毎月の第一日曜日(3月と12月はその前日)に月次祭が10時より行われます。
      (誰でも無料で参加できますので、一度は拝殿内での参拝を経験してください。)
5月は月次祭終了後
     当神社が所管する桜ヶ丘町内に鎮座する高龗社の春季祭が、宮司・氏子総代に依って行われます。 (9月にも秋
     季祭が行われます。)
    
      この高龗社は古に京都の貴船神社から分霊して、この地域を見下ろす高台に祀ったのが始まりです。 稲作に
     は水が必須です。高龗社は雨乞いの神様です。 京都の貴船神社では雨乞いには黒馬を献上し、雨止めに
     は白馬を献上するそうです。当社でも、かっては高い山の上で急な登りで、狭い山道にも関らず、龍神と
     雷神の飾りをつけた献馬していたと云うことです。
    
      尾張旭市内に多くのため池があったことから、どれだけ水を大事にしてきたか分かります。愛知用水が
     開通するまでは、地区どうしで水争いがしばしばあり、今でも古老の間では、他地区のことを良く思ってい
     ない人がいるとか。
      当地域北部の卓ケ洞から、守山区の大森にかけての丘陵地区を昔から、お八龍と呼んでいます。かって
     大雨で、鉄砲水が流れ、土石流の跡を蛇抜けと呼び、水神である龍が暴れた跡と考えました。この地区は
     龍が棲む場所として、雨乞いを行う場所として社が建てられたと思います。
    
      今では愛知用水のお陰で、雨乞いの必要はなくなりましたが、たまに水不足の年があり、断水があった
     ことを思い出します。蛇口をひねれば、いつでも水が出てくるとは限りません。昔の人達は全てのものが
     有限であることを知っていたからこそ、全てのものに神様が存在すると信じ、神様に祈り、神様に感謝し
     てきました。現代では、私達のまわりにあらゆるものが溢れ、あるのが当たり前のようになっている気が
     します。こんな時代だからこそ物を大切にし、感謝する心を忘れないようにしたいものです。
  

                          平成30年 5月 6日
                         澁川神社 権禰宜 記 






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